世の中にはまだ知らないことがたくさんある。あって当たり前なのである。だから聞く必要がある。
また、人の話を浅いと断ずるのは、愚か者の所業である。人の立ち位置によって違う視点があるのだから、所見に浅い深いもないのである。
さて、聞いたことを「ネットで検索しろ」と言う人は、聞いたことについて何も知らないゆえに説明できない人の言葉であり、「自分はわからない」と言っているにも等しいことである。ゆえに「ネットで調べろ」と言われても、こちらが悔やむことではない。逆に「そんなことも説明できないのか」と相手への評価を下げる材料になるだけなのである。
わからないことを聞くのは、恥ずかしいことではない。
「そんなことも知らないのか?」と言われたら、「知らないから聞いている」と答えれば良い。
そして、「ネットで調べろ」と言われたら、「あなたもわからないことを聞いてごめんなさい」と心の中で謝って、別の人に聞けば良い。
何人かの人に聞いて、堂々巡りで元の人に戻ったら、「この場の誰にもわからないことなんだ」と諦めても良いことなのだと思って良い。
世の中には「なんとなく」で回している風習や習慣は多いのだから。
と、彼は言っていた。